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端午の節句の伝統行事、軒菖蒲(のきしょうぶ)を体験しましたー。

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5月13日(日)、町家ギャラリーbe京都にて端午の節句の伝統行事である、「軒菖蒲(のきしょうぶ)」の体験会を開催しました。軒菖蒲とは菖蒲の葉と蓬(よもぎ)を軒に飾ることなのですが、旧暦の5月は雨期で悪病のはやる時期でもあり、香り高い菖蒲や蓬を家々の軒端に飾ることで邪気を祓う力があるとされ行われてきました。
ですから、軒菖蒲は「軒端(のきば)の菖蒲」ともいわれるそうです。

開催のきっかけは、京の五節句の伝統行事を体験する会を風情ある京町家の空間で大切にしていきたい、といういけばな嵯峨御流の石川利佳甫先生のご提案から生まれました。

ちなみに節句とは、「中国の陰陽道では奇数は縁起の良い数字とされていますが、重なると陽が強すぎて不吉になると考えられてきました。そこで、暦の中で奇数の重なる日を取り出して、季節の植物から生命力をもらい邪気を祓います。その風習が日本に伝わり、「節句」と言われるようになった」そうです。(引用「京都をつなぐ無形文化遺産 京の年中行事 発行:京都をつなぐ無形文化遺産普及啓発実行委員会」
3月3日の上巳の節句(桃の節句)、5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)、7月7日七夕の節句(笹の節句)、9月9日重陽の節句(菊の節句)、1月7日人日の節句(七草の節句)、これらが五節句です。

昨年には七夕の企画として「梶の葉流し」、重陽の節句として「菊の着綿(きせわた)」を行ってきました。
○イベントレポート:京の七夕企画 梶の葉流しへ誘われて
http://www.kamigyo.net/public_html/event_report/report/20170813/

開催当日、残念ながら天候は雨。しかも大雨…。
それでも参加いただけた方がいたことに感謝しながら、みんなで作りました。


▲飾りを作る参加者たち

▲根元を匂って確かめています。菖蒲のピンク色になっている根本から香りがします。この香りが大切です。

▲よもぎ。蓬は石川先生が雨の中、鴨川までつみにいってくださいました。蓬もいい香りです。

▲根本に水を浸します。

▲根本を包むために色紙と半紙を合わせています。

菖蒲と蓬、2種類を合わせてまとめて、優しい色の紙で包んで…水引でまとめて完成です。
あいにくのお天気でしたので、和室のかもいに飾ってみました。


▲協力しながら飾り付けています。

▲和室に飾られた菖蒲と蓬

室内ですがなんだかとてもいい雰囲気です。
とはいえ、やはり軒菖蒲をやってみたい!ということで軒に向かって雨の中、挑戦してみました。


▲軒に菖蒲をのせる子どもたち

子どもたちの身長ではなかなか軒にあげるのが難しいものです。
えぃ!っと軒に投げます。
だんだんと力が入ってきて途中で傘を投げ出してしまうお子さんも。


▲何度もチャレンジして…

▲最後は雨でたくさん濡れてしまいましたが、大成功!

参加してくれた子どもたちからは「楽しかった!」「上手に結べてよかった」と満足なお声が。
8か月の男の子とご一緒に参加してくださったご家族からは、「節句の意味もきちんと知ることができ、勉強になりました。息子の初節句だったのでうれしいです。」と。
ひとつは軒に、もうひとつは家に持って帰っていただき、飾っていただくことにしました。

翌朝は快晴。みんなの思いをくみ取って、リベンジしてみました。


▲軒に、つくった菖蒲飾りをのせていきます。

▲翌日、リベンジ後に完成

軒の一部奥まで投げてしまったものもありますが、完成後、このような感じになりました。
皆様の協力もあって、不浄を祓(はら)うことができた気持ちの良い朝となりました。


▲菖蒲の花

軒菖蒲では葉菖蒲を使うのですが、参考に菖蒲の花もいけていただきました。
長持ちはしないので1日だけの飾りになりましたが、お店の前を通る方も美しい花に癒され、軒菖蒲にご興味を持っていただくことができ、よい開催となりました。

レポーター

岡元 麻有

石川先生とはこれらの取組を通じてさらなるつながりが生まれ、月1回の子どもいけばな教室を開催することとなりました。子どものころから祭事や伝統を大切にする習慣が身につくと嬉しいです。
そういう私もまだまだ知識が足りません。後世に残していけるよう、また、参加いただいた皆様やこのレポートを読んで節句を大切にしよう、という気持ちになってくれますように。

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