ボランティア、 NPOや企業など多くの団体がイベント等を行う際にチラシを配布しています。手書きや簡単なパソコンソフトを使ったものからプロのような体裁の整ったものまで様々です。またインターネットやSNSなど発信ツールが多様にあるなか、どのようにしたら届けたい情報が届けたい方に伝わるのでしょうか。今回の講座は7月28日上京区役所にて町家ギャラリーbe館長の岡元麻有さんと上京区まちづくりアドバイサー担当の松井朋子さんを講師に迎え行われました。
まず、岡元館長の講義が行われます。大きなポイントとして、3つの点を教えていただきました。
①【「文字」と「ビジュアル」の組み合わせ】伝えたい言葉を写真やイラストと組み合わせて的を絞る。
②【「メリハリ」をつける】一番伝えたいポイントで文字を大きくするなど思い切ってやってみることが大切。
③【「属性」を考える】タイトル、場所、日時、詳細など様々なカテゴリーがあるチラシでは、その情報の境界で行間をあけてどこに属するのかを明確にする。
とプロのテクニックをお教え頂きました。実際のチラシでビフォーアフターの説明もして頂き、このポイントを意識することで飛躍的に見やすく洗練されたチラシになることがわかり、会場も納得の雰囲気です。
次に松井さんの講義です。誰にチラシを届けたいかで、置く場所や他の発信ツール等の組み合わせや、さらには大きさなどチラシそのものの体裁が異なってきます。例えば、イベント関連のチラシでお店などに置く場合はA4サイズだと半分に折ることが多いため、行政のA4ラックに入れる場合とは文字の配置などレイアウトが異なってきます。またチラシを配布後、時間をおいて、HPで補完的な情報をカバーすると継続的に興味を持ってもらうことができます。
最初に実際に読み手について考えることで組み立て方と奥行きが異なり、こちらもこれからきちんと意識することで、単なるチラシからレベルアップした魅力的な発信ツールを作成できそうです。
最後に4つのグループに分かれて情報交換タイム。
参加者自身が作成したチラシを持ち寄って作成における工夫点や大切にしている点などを意見交換しました。適切な情報量や競合イベントとの差別化などの意見が出て、皆さんそれぞれに工夫しているのだと感心しました。
今日の講義で学んだことを、とある参加者の方の作成中のチラシを例に意見交換も行い、改善点を皆で多々発見でき、充実した実りある講座だったと実感しました。講師の皆様、本当にありがとうございました。
廣野み音
伝統産業とお着物が好きな私にとって上京区は本当に居心地の良いところで、皆様にはいつも大変よくして頂き感謝しています。西陣織会館にて着付を習っており、さらに好きが高じてお着物を仕事にできるように呉服店を巡っては勉強とブラッシュアップの日々です。