2017年11月11日(土)~15日(水)、京町家ギャラリーbe京都を会場に、「be京都町家手作り百貨店-町家文化祭♪」が開催されました。
be京都は築200年の京町家を改装した大型ギャラリー&レンタルスペースです。
毎月第2土曜日~水曜日は「be京都アンテナショップー町家手作り百貨店」という屋内型手作り市が定期開催されており、多くの手作りアーティストが全国から集い、作品発表されています。
11月は初企画として「文化祭」が催されました。
上京OPENWEEKにもエントリーされています。常連さんや観光の方、上京OPENWEEKのパンフレットを持ってこられている方もおられました。
この文化祭企画の目的は、大きく2つ。
ひとつは、普段手作りアーティストが取り組んでいることを体験してもらうことで、手づくりの楽しさをしってもらおう!ということ。
もうひとつは、手づくり作品の活用方法を知ってもらうことで生活の中にアートを取り入れる提案を行うということ。
というわけで、様々な文化祭企画がありました。
例えば、子どもいけばな教室ではお子様を対象としています。親子参加OKで、この日のテーマは「紅葉」。京都御所や御霊神社で集めた紅葉や銀杏の葉を剣山のかわりになるよう重ね合わせていきます。そして嵯峨菊やヒペリカムをいけます。
落ち葉は60度くらいのお湯に通してあり、色目もとても鮮やか。
機織り体験やトールペイントも体験する機会が少ないので大人気。
おじゃみ(お手玉)づくりや、せっけんに彫刻するというカービング、ハワイアンリボンレイ作りに押し花体験も。
その場でフエルトブローチにイニシャルを入れてくれる取組では、フエルト作家の集中した眼差しに、子どもたちが食い入るように見ていました。舞妓さんのだらり帯も登場し、5~6キロもある帯を実際に持たせてもらい、みんな大興奮です。
さらに、木工作家さんと一緒にノコギリで星型を切ることに親子で挑戦してくれた参加者は、「あぶないと言って刃物を持たせないのではなく、何でも挑戦させたいのでこのような機会があって嬉しい。」という感想がありました。
他の参加者からも「子どもが畳の上で転がっている様子を久しぶりにみました。こうした古い家屋を大事に活用されていて、是非続けていってほしい。」というお声が。
この文化祭の特徴は、年齢層も幅広いということ。
文化芸術を通じ、子どもも大人も楽しく交流できる様子は気持ちがあたたかくなります。
「小さなアートの図書室」のコーナーもあります。こちらは平成27年度に上京区民まちづくり活動支援事業にも採択された取組を継続して続けておられます。アート関連の本をお読みいただける交流スペースになっています。
作り手(手作りアーティスト)にとっても、たくさんの方にご覧いただき、販売につながると、制作意欲がわきます。上京OPEN WEEKのように、上京区全体が盛り上がることは、主催者さんにとっても嬉しいことです。さらに、お客様にとっても楽しいし、上京区民にとっても誇りあることだと思います。
こんな素敵な取組をレポートさせていただけ嬉しいです。
大﨑唯
亀岡市在住。上京区でデザインのお仕事をしています。
趣味はカメラと舞台鑑賞。アニメと糖分が好きです。前職が和食レストランだったこともあり和文化が好きです。