平成29年度第1回上京区まちづくり円卓会議拡大会議(上京!MOW)上京meet up編が、9月4日18時30分から、上京区総合庁舎4階会議室にて、開催されました。
上京!MOWって何?と言う方もおられると思います。私もその一人で今回が初参加です。上京!MOWとは、上京区役所が区内のまちづくり活動や自治会や町内会の活性化などの情報交換、共有、まちの課題解決や具体的取組の実現の為に人や団体が繋がる場として設けられた、上京の新しいまちづくりを生み出す場の事です。
オープニングは上京区長さんがいつものスーツ姿ではなく、カジュアルな白いパンツ姿で登場されました。ごあいさつの冒頭から『皆さん、上京区の町がこのままで良いと思う人はいますか?』と尋ねられました。私はこのままで良いところもあるけれど、もっともっと良くなったらどうなるんだろう?と、期待が膨らみました。
今回は事前にエントリーされた10テーマから、参加者は興味のあるテーマを選び各グループに分かれます。私は上京アーカイブ地蔵盆編を選びました。それは地蔵盆が私にとって楽しかった思い出と、地域にとっても重要だと感じたからです。
私のグループでは、室町、嘉楽、仁和、春日学区から、「地蔵盆が色んな意味で大切なんだ」と考える昔の子どもたちが集まり、ワークショップがはじまりました。京都市内の地蔵盆の写真を撮っておられる神谷潔さんの作品と資料を参考に、アーカイブとして、何を保存したら良いのかを検討しました。その結果、写真とプログラムを先ず集めようとなりました。その方法として、市民しんぶんでの呼びかけや各町内の役員さんへの取材等、いろんな意見が出ました。
この日集まった4学区の住人だけでもお地蔵様をまつるところから違いがあり、意見交換で盛り上がりました。少子化の問題や町内会に参加しない世帯の増加、世話人の高齢化や減少により地蔵盆開催が縮小あるいは危ぶまれるといった町内や、地蔵盆をもう一度復活させたいという町内もありました。
前半・後半共にあっと言う間に時間が過ぎ、話は上京区全体で地蔵盆を開催したいという「地蔵盆サミット」なる提案も飛び出してこの日は終了となりました。
子どもの頃に経験した地蔵盆が楽しければ楽しいほど、その子が親になり子どもが生まれた時、同じ伝統行事で楽しみを共有できる事はとても貴重な体験ではないでしょうか。親世代は地蔵盆の準備を大汗をかきながら行います。自分が子どもの頃に楽しめた事が当時の地域の親世代のお陰であったと感謝できます。大変な活動ですが終わった時の達成感と、地域の方々との絆が生まれます。縦世代との交流や近所付き合いがあいさつから始まります。こうしてバトンが手渡され地域が仲良く交流を持つことによって、安心安全なまちづくりができるのではないでしょうか。
國田裕美子
京都生まれの京都育ち酒屋を営む両親の元、ご近所さんにも支えられ育ちました。現在は21歳の娘と19歳の息子を持つ母親です。母卒を目前にアイラッシュサロン経営に加え「ゲストを放っておかないゲストハウス」の開業を志しています。上京区のまちの“ええとこ”をもっと深く知りたい。そして、このまちの“ええとこ”をたくさんの人に紹介して好きになってもらいたい。そんな思いでチャレンジしていきます。