こんにちは!同志社大学ボランティア支援室の学生スタッフをしている安田・齋藤・田中と申します。この度、上京区140周年記念事業の1つ、中学生プロジェクト(CPJ)の会議の進行・企画本番の運営のお手伝いをさせていただきました。
僭越ながら2回に分けて行われた中学生プロジェクト、第1弾企画〜CPJカフェ〜、第2弾企画~かみぎゅうくんの忘れ物(肝試し)~の活動報告をさせていただきます。第1弾企画では、タピオカドリンクを出す和風カフェをコンセプトに取り組み、第2弾企画では、上京区のマスコットキャラクターであるかみぎゅうくんが、学校に忘れてしまった物をお客さんに取ってきてもらう、というコンセプトの肝試しを実施しました。
今回の上京区内の中学生と地域の未来をつなぐプロジェクトは、「中学生の挑戦したい気持ち、安心する居場所(機会)を地域で応援・創出する。」また、「地域が中学生を理解し、地域の活性化につなげる。」という目的をもって行われました。
本番に向けて中学生は、CPJ大人チーム(上京区140周年記念事業実行委員会プロジェクトチームのメンバー)と一緒に試行錯誤しながら準備を行いました。中学生は週に1度、塾や部活動の合間を縫って区役所に集まり企画の中身を練っていきました。それと同時に我々大学生も、中学生の親御さんや会場の設営を行う業者さん、さらに中学校のPTA会長など様々な立場の方と集まって、
中学生たちの話し合いで出た意見をまとめ、問題点を指摘するために会議を行いました。
CPJカフェの企画では、メニューで何を提供するか、またドリンクなどをいくらで提供するかなどを検討するという、普段の中学生の生活ではできないような経験の連続でした。肝試し企画では、肝試しを行うと決めたもののどんなものを使ってどのように怖がらせるか、会場をどう使うか、コンセプトをどうするか全く決まっていない状態から準備はスタートしました。
時期的に二つの企画を同時に考えていく必要があるので、最初は企画に対して十分な準備ができるか不安でしたが、大きな問題もなく、チラシや必要な備品も着々と準備でき、無事当日を迎えることができました。(やったね!)
ここからは第1弾企画〜CPJカフェ〜、第2弾企画~かみぎゅうくんの忘れ物(肝試し)~の当日の様子を分けて報告していきたいと思います!
PJカフェは、8月11日(土)の11時から16時まで出水学区内の「みんなのみのや」で開催されました。朝9時に集合し、早速看板を作ったりそれぞれの開店に向けての準備を始めました。それから「いらっしゃいませ!」の挨拶など、元気よくみんなで接客の練習や、注文を受けてからの流れを確認し、お客さんを迎える準備をしました。中学生は浴衣に着替えて、店全体が夏らしい雰囲気になりいよいよ開店です!
開店早々にお客さんが来てくださり、中学生も早速大忙し。いらっしゃった地域の大人のお客さんからは「タピオカを1度食べたくて、ちょうどよかった」という声や、「中学生がイキイキしていてよかった」などの声も聞かれ、普段関わる機会の少ない中学生と地域とのつながるいい機会になったと思いました。
「中学生のうちに職業体験ではなく、このようなお金を扱うイベントを企画することは大事な機会だと思う」という声も聞かれ、中学生にとって人生勉強の機会になったと思います。閉店後の振り返りで、中学生は「いろいろ大変だったけど、お客さんにありがとうと、言ってもらえてやりがいを感じた」と話していて、時間をかけて取り組んだ甲斐のあるイベントになったのではないかと思います。
8月25日の夕方17時から夜21時の間、同志社大学室町キャンパス(寒梅館)地下1階で開催されました。
当日は、朝9時から集合し、教室の中にある備品を別室に運び出すことから始まりました。窓から日差しが入って怖い雰囲気を台無しにしないため、新聞紙をブラインドに挟むなど、苦労して準備しました。16時からJ:COMの取材がありました。中学生たちは実際に脅かす様子を見せ、肝試しに対する意気込みについての質問を受けると、少し緊張した様子で答えていたのが印象的でした。
17時からいよいよ本番が始まりました!事前に、地域の夏祭りでチラシを配ることで、広報を行ったものの、最初はなかなか人が来なくてヤキモキとしました。ちなみに上京区長もいらっしゃり、最初は「中学生が作った肝試しだから」と余裕綽綽な様子でしたが、実際に肝試しを体感されると、「想像以上にクオリティが高くて腰が抜けるかと・・・」となかなかの高評価をいただき、お手伝いの身ではありましたが、我々大学生もうれしくなりました。その後、ご家族連れや、肝試しの運営をしている中学生のお友達が続々といらっしゃり、大盛況で幕を閉じました。
中学生は、部活と勉強と企画との兼ね合いが難しい上、普段は携わることのできない企画作りや接客に四苦八苦したものの、同年齢の子がなかなかできない経験ができたことに非常に満足感を感じていたようです。保護者の方からは、地域との関わりが薄くなりがちな思春期に、地域と連携がとれる企画を行い、最後までやりきるという責任感を養う人生経験になった、という肯定的な意見をいただきました。企画の参加者からは、普段触れ合うことのない中学生が接客をしてくれて新鮮だったという意見がありました。私たち大学生も、企画を考案する機会はあるものの、中学生や地域の方という年齢層の違う人々といちから企画を立ち上げる貴重な経験ができて、とてもありがたかったです。
同志社大学ボランティア支援室学生スタッフARCO、田中、安田、齋藤
「地域と共に」をモットーに、ボランティアを通じて地域の活性化や、同志社大学の学生へのボランティア参加を促すために、日々活動しています。