令和2年10月31日(土)・11月2日(月)14時~16時の2回にわたり、室町学区にあるギャラリーbe京都にて「写真よろず相談会」が開催されました。
両日共にご相談にお答えするのは、be京都フォトクラブを主宰されている内山純一先生。
さらに会場ではbe京都フォトクラブの作品展が開催されており、フォトクラブのメンバーである私を含む数名でサポートさせていただきました。
この「写真よろず相談会」は令和2年度上京区民まちづくり活動支援事業に採択された、『写真で健康!双方向の写真投稿サイト「ホップ・ステップ・フォト」事業』の中の企画で、写真スキルや感性を磨くための相談会です。
会場には写真集やテクニック本、カメラやレンズなども紹介されていました。
写真撮影の特徴は、
①体に大きな負荷をかけずに撮ることができる。
②画角や構図を考えるため、知識を深めようとする。
③撮りに行くという反復を行うため運動につながる。
④美しさなどに感情が動く。
などがあげられます。コロナ禍で写真を通じて心も体も元気になる一助になればと考えて企画されています。
SNSが広く活用されるようになり、撮影場所やカメラの設定・レンズに関しての詳細など驚くほどの情報が飛び交っています。そういったスキルや知識はもちろんですが、写真は感性がとても大切だと思っています。写真・カメラ愛好家の人たちとコミュニケーションをとることで、思わぬ発見がある事もあり会話は大切だなと感じています。
今回の「写真よろず相談会」では展示している作品をご覧いただき、会話をする事で出てきたご相談もありましたのでご紹介させていただきます。
展示されている作品は、普段目にする写真のサイズとは全く違った大きな物です。そう言うのを目にすると、カメラも特別な物が必要かと思われたりもします。
「写真=高価な一眼レフカメラ」と想像される方が多く、値段が高い・操作が難しそうなどの理由から一歩が踏み出せないとおっしゃる方も。
確かに一眼レフカメラは高価ですが、初心者向けの比較的手を出しやすい入門機から各種揃っています。私の写真歴のスタートはコンパクトカメラからでした。少しこだわりが出てきたところで、一眼レフカメラに買い替えました。
初めての一眼レフカメラは、テレビCMでよく目にする初心者向けの入門機でした。
最初の頃は何の知識もなかったので「オートモード設定」で写していました。
今まで使っていたコンパクトデジカメと同じ使い方で、綺麗な写真が撮れるというのは嬉しかったことを覚えています。
しかし沢山写真を撮っていると、自分なりのこだわりが生まれてきます。
そこでカメラの事を少しずつ学びながら、次のステップへと進みました。
レンズもそうです。自分が何を撮りたいかで、買い揃えるレンズも違ってきます。
最初から撮りたいテーマが決まっているなら、それに合わせたカメラやレンズを揃えるのが一番です。
しかし手持ちのカメラで楽しみながら、その中で何をどう撮りたいかを感じてから買い替えをするのも方法だと思います。中古市場も賑やかなので、それらも含むと、選択肢はさらに膨らむと思います。
何より、まずは楽しむことが大切と思っています。
最近重い一眼レフカメラから、軽くてコンパクトなミラーレス一眼に買い替えた私。
再び「撮る楽しみ」を満喫しています。
コロナ禍で電車やバスに乗るのは不安、さらには観光地で写真を撮るなんてもっと怖いと思われる方も多く、この状況下でどうやって写真を楽しめば良いのかと言うご相談がありました。
こだわりを持って写真を撮っている方たちには、厳しい状況の昨今です。
早朝撮影など、色々工夫されているというお声も聞きました。
私が対応させていただいた方は、写真に興味があり色々撮ってみたいけれど外出が心配だと言う方でした。
今回の作品展の中でも、家の中やお庭で写された作品が展示されていました。
足踏みミシンの足元に手作りマスクをさりげなく取り入れた写真がありました。その作品をご紹介しながら「外出を不安に感じるなら、家の中の風景を撮るのも一考です」とお答えしました。(ちなみにこちらの作品は「コロナさんお許しください。いいおばあさんでいますから」というタイトルで、センスも光ります。)
日常生活にご自身の感性をプラスさせることで、このミシンとマスクのようなホッコリできる写真が撮れるかもしれません。そして何年後かにその写真を眺め「あんな事があったね」と笑って話せたら素敵だと思います。
ホップステップフォトのサイトには、このような写真が投稿されています。
思うように出歩けない時にこその写真を撮る、そんな楽しみ方があっても良いのではないでしょうか? 勿論カメラは、スマホでもコンパクトデジカメでもOK!今しかないこの瞬間を楽しみに変える豊かな心を持って乗り切りたいと思います。
写真やカメラの事、お話させて頂けて楽しいひと時でした。
藤 睦美
京都市北区に生まれ育ち、上京区に嫁いできて40年。
一方通行の多い西陣の街を、カメラ持って自転車で走り回っています。