こんにちは。同志社大学には、学生による、学生のための地域活動やボランティア活動支援を行う「同志社大学ボランティア支援室学生スタッフARCO(以降、学生スタッフARCO)」という団体があります。
学生スタッフARCOでは、「地域と共に」をスローガンに掲げ、年に2-3回、学生と地域をつなげるきっかけをつくる「同志社つながる@(あっと)カフェ」というイベントを開催しています。
他にも、同志社大学生のボランティア活動への参画を目的として、ボランティア情報の発信・紹介やボランティアイベントの企画・運営などを行っています。
私たち学生スタッフARCOは、2021年7月15日、寒梅館の会議室で、第20回同志社つながる@カフェ(以降、@カフェ)を行いました。ポスターやTwitterで参加を呼びかけ、当日は2回生から院生まで7名の学生が参加。メンバーやゲストを含めて総勢26名集まりました。
今回のテーマはコミュニティカフェ。
このテーマを選んだ理由は二つあります。まず、何より学生は「カフェが好き」。
カフェは学生にとって身近にある場所です。大学の周りにも多くのカフェがあり、学生は、授業と授業の間の時間を潰したり、勉強したりするために訪れます。時間潰しや勉強場所という目的なら大学のキャンパス内で済むにもかかわらず、ついカフェに足を運んでしまう…その理由は、おそらく、おしゃれな外観や内装、そこにしかないメニューなどの魅力に惹かれるからでしょう。
二つ目は、飲食店としてだけでなく、「地域に貢献したい」「人が集まる場所を作りたい」という思いを持ち、交流する場としての役割を持つ「コミュニティカフェ」は、学生と地域のつながりを作る私たちの活動にぴったりだったからです。
このように、カフェという響きが参加者の興味を引くこと、参加者が地域に興味を持つきっかけになればという思いから「コミュニティカフェ」を取り上げました。
@カフェでは、前半にバザールカフェの狭間明日実さんの話を聞き、後半に参加者が2つのグループに分かれて話し、コミュニティカフェについて理解を深めました。
バザールカフェは、京都市営地下鉄烏丸線の今出川駅4番出口から徒歩2,3分のところにあります。学生スタッフARCOのメンバーが通う同志社大学今出川キャンパスからも近く、バザールカフェを訪れる学生も多いそうです。
今回の@カフェを企画するにあたり、メンバー数人でバザールカフェを訪れたのですが、カフェ内にはゆったりとした雰囲気が常に漂っていました。建物の外にはテラスやちょっとした遊び場のようなスペースがあり、バザールカフェ自体が公園の中に存在しているんじゃないかと思うほどでした。訪れた時間帯が夕方だったということもあり、陽光が降り注いだバザールカフェに、幼少期に遊んだ近所の公園の風景が重なり、懐かしさを覚えました。
狭間さんの講演では、バザールカフェの理念や取組をお話していただきました。
バザールカフェでは、多様な人が尊重される場として、飲食の提供はもちろん、人と人がつながる場を提供しています。プログラムやイベントを通じて似たような関心を持つ人とつながる機会もありますが、何をせずともいられる場であり、周りから聞こえる言葉や目に入る光景から、近くに人がいることを感じ、ふんわりとつながりを感じられるような場です。
カフェである前に、そこにいる人と出会い、お互いを受容する場であることを心がけておられるとのことです。
後半のグループワークでは、狭間さんを交えて感想を伝え合いました。3回生や4回生になると就活があり、働くことについて考えるため、働き方についても話題が広がりました。地域で働く狭間さんのお話を聞いて、様々な活動が地域を盛り上げることにつながるという方法もあると分かり、参加者の視野も広がったようです。また、コロナ禍についても意見を交わしました。コロナ禍のため、オンラインで大学の講義が行われるようになると、人と会うことが少なくなり、孤独を感じる学生も少なくありません。そんな中、「大学の近くに人とつながれる場所があると思えることは心強い」など話しました。
このイベントを通じて、参加者が口を揃えて「コミュニティカフェに興味を持った」「コミュニティカフェに行ってみたい!」と言い、地域に出かけるきっかけづくりができました。
みなさんも、近くのコミュニティカフェへ行ってみませんか。おいしい飲み物や食べ物だけでなく、生活が楽しくなる居場所がきっとありますよ。
同志社大学ボランティア支援室学生スタッフARCO
地域班(2021年度当時)
益田 雪景(写真左)、勝部 育(写真右)、関本 直樹
久しぶりに感染対策をして対面でイベントを開催し、人が集まることはとても重要だと再認識できました。今回の@カフェにゲストスピーカーとして参加してくださった狭間明日実様をはじめ、企画するにあたって貴重なご意見をいただいた上京区役所や上京区社会福祉協議会の皆様に、心から御礼を申し上げます。この度は本当にありがとうございました。