上京ふれあいネット カミング

短冊のはじまり 梶の葉飾りをつくろう!

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令和5年7月4日(火)、上京区役所4階で梶の木の葉で七夕飾りをつくる体験会「短冊のはじまり 梶の葉飾りを作ろう!」が開催されました。
(主催:上京ふれあいネット運営協議会 共催:上京区役所)
親子連れ、区内の大学に通う学生など約20名の参加があり、七夕の由来を学び、梶の葉に願いをしたためました。

江戸時代の文献によると、京都では、七夕に小さな提灯、短冊、梶の葉をたくさんつけた笹を川へ流そうとしている様子が描かれており、京都の七夕は多くの人々に親しまれていたことがうかがえます。
里芋の葉は天の川の雫の受け皿といわれていて、七夕には、その雫を集めて墨をすり、筆で梶の葉に和歌や文字を書いて習字や機織り、手芸の上達を願いました。

1階の区民交流ロビーでの「七夕の節句展」もサポートいただいた講師のいけばな嵯峨御流 石川利佳甫先生は、「ずっとみなさんとご一緒に、江戸時代に思いをはせ、実際の植物に触れながら体験する機会を持ちたかったので、とても嬉しいです。」と体験会ができたことを大変喜ばれていました。

体験会では、里芋の葉も準備され、上京区の町家から汲んだ井戸水を朝露のかわりに、墨をすりました。

梶の葉の表面はうぶ毛がたくさんあり、乾燥するとすぐに葉がクルンと丸まってしまうため、今回は押し葉にしたものが準備されました。

縦15センチほどの大きな葉ですが、成長するともっと大きくなり、丸みを帯びてくるそうです。生の葉も準備され、実際の植物に触れ、違いを楽しみました。

参加者からは、「家紋が梶の葉なので気になって参加しました。平和を願い水色と黄色の和紙を選びました。家でも飾ってみようと思います。」
「家に梶の木があり、やってみようと思いました。京都には、よく見ると梶の木がたくさんあるのですね。とても勉強になりました。」
「茶道をしており、梶の葉を水指の蓋にして使う点前があります。なので最近家でも育て始めたところです。とても楽しかったです。」など、皆様とても熱心に話を聞かれ、体験されていました。

上京区役所1階区民交流ロビーでは7月4日(火)~7月7日(金)、七夕の節句展が開催されており、それに合わせて一緒にお写真を撮るなど、思い思いの七夕を楽しまれている様子がうかがえました。

■七夕の節句についてはコチラの記事もご参照ください。

・上京暮らしの文化プロジェクト 京の五節句と年中行事「七夕の節句」 https://www.kamigyo.net/public_html/event_report/report/20210721/

■動画でもご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=Q8pC6lIEURs&embeds_referring_euri=https%3A%2F%2Fwww.kamigyo.net%2F&source_ve_path=MjM4NTE&feature=emb_title

レポーター

岡元麻有
節句ごとに上京区役所のロビー展示のコーディネートをお手伝いさせていただいております。上京区の伝統、文化に携わる方たちの力をお借りし、節句をテーマに展示することができ本当にうれしく思っております。

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