珈琲男団(コーヒーだんだん)では、毎月1回、月替わりで厳選したおすすめコーヒー豆を丁寧にドリップして提供しています。
きっかけは、男性限定(優先)で実施された「コーヒーにこだわる男の講座」(主催:京都市上京区社会福祉協議会/上京区地域支え合い活動創出コーディネーター)が開講されたことでした。これは、地域で開催する事業の中で男性の参加者が極端に少ない、というお声を受け実施されたもので、
2018年より、淹れ方入門、コーヒー豆の違いなどを全3回学び、2019年~2020年には「コーヒーでつながる男の講座」として、ドリップ抽出術、ブレンド作り、アイスコーヒーの淹れ方も開講されました。
平均70歳くらいの男性が12名ほど参加され、その受講メンバーが中心となり、「珈琲男団(コーヒーだんだん)」が結成されました。
チーフマスター辻横修造さんに事前にお話を伺い、2020年11月10日(火)開催のサロンに私も参加させていただきました。
月1回、高齢者福祉施設小川北側駐車場にて開催されています。(次回は2020年12月1日、2021年1月12日)
少し肌寒いですが秋晴れの良い天気の中、メンバーやお客様が集っておられました。
コーヒー豆は毎回変えておられます。月ごとに担当を決め準備します。
今日の担当は細井さん。
‘コロンビアスプレモ’、‘フレンチキリマンジャロ’を準備されていました。
嗜好品ですので、深煎り、浅煎りの相反する2種類用意するようにしているとのこと。
おおよそ60人分で準備されているそうです。
かわいい豚の貯金箱に参加費をいれます。
丁寧にドリップされるコーヒー。
良い香りがしてきます。
コーヒーを飲み比べて語りあったり、世間話をしたり、みんなそれぞれの時間を楽しみました。
実習にこられていた学生さんが設営をお手伝いされるなど、幅広い年齢、男性も女性もあたたかいコーヒーと香りに包まれ、笑顔いっぱいになりました。お散歩中の方もふらっと立ち寄っていかれていました。
辻横さんにコーヒーを学び珈琲男団を実践する上で大切にしていることを教えていただきました。
「もし、喫茶店をやるなら、いつ入れてもバラツキがなく同じ味でなければなりません。その安定した味が、店の個性であり、リピーターができていくんです。
ですが、この会はばらついても良いんです。自分の好きな豆、味を担当者が選びみんなでそれを楽しむ。
共通の方針の中にそれぞれがテーマを持って、情報を持ちよる。色々な種類の活動をして、高齢者の方が興味を持つ選択肢を増やしていくことが必要だと思っています。」と。
今後の活動計画は、コーヒーにこだわる様々な活動を行うこと。
・淹れ方(豆、焙煎、器具方法など)の比較評価
・珈琲殻の活用(珈琲染、脱臭剤など)
・珈琲店廻りハイク、珈琲小説読書会、珈琲映画観賞会など
と伺いました。
さらに、珈琲男団には「鉄の掟」があります。
哲学philosophy:女性にモテるかっこいい男子でありつづける。
方針policy:楽しく 楽しみ 楽しませる
このような哲学と方針、計画にますます可能性を感じました。
清潔感のある素敵な紳士が淹れてくれる珈琲をゆっくり楽しみ、地域の輪の広がりを感じるとともに、こちらがエネルギーを分けていただきました。そして、最も印象的だったのは、活動する方たちが楽しんでおられることでした。
素敵な‘シニア男子’がいることは子育て世代の上京区民としても嬉しいことです。
ぜひマイカップ持参で珈琲男団「コーヒーにこだわる男のサロン」へ!
開催日:毎月第1火曜日(原則)10時~12時
場 所:高齢者福祉施設小川 北側駐車場
主催:珈琲男団(コーヒーだんだん)
協力:高齢者福祉施設小川・上京区地域介護予防センター・京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター・上京区社会福祉協議会・
上京区地域支え合い活動創出コーディネーター
お問い合わせ:上京区社会福祉協議会 TEL075-432-9535
岡元麻有
珈琲男団みなさんが喫茶店のマスターのようでした。1回限りのイベントではなく、継続してこのような時間を大切に楽しんでおられることが、とても印象的でした。「女性にモテるかっこいい男子でありつづける」という哲学にも惹かれます。ふらっと立ち寄れるおしゃべりも楽しいサロンですが、かっこいい信念があるからこそ、参加する方もちょっとだけおしゃれをして、お出かけできる場になるといいな、と思いました。