若者と社会をつなげる日替わり店長のお店
      ~「魔法にかかったロバ」代表、山崎達哉さん~

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学生の街・京都で、若者と社会をつなげるお店として「魔法にかかったロバ(以下まほロバ)」を設立された山崎さん。今回はこの「まほロバ」設立の経緯、苦労されたことや楽しいこと、そして、今後の展開などについてお話を伺いました。


手際よく料理を作りながら答える山崎さん。

大学を卒業後、東京の会社に就職された山崎さん。しかし、「自分にはサラリーマン向いてないわ」と思い、一年で退職。「誰かの元で何かをするよりも、自分で全部する方が才能を発揮できる。新しいことを始めるなら若い時の方が可能性がある。」と考え、2011年、22歳の時に株式会社ヤマロクを設立、そして、今の店舗の大家さんの娘さんとの出会いがきっかけとなり、大将軍商店街の中に日替り店長のお店「魔法にかかったロバ」を開店されました。


「まほロバ」のお店外観。

お店のコンセプトは「若者と社会をつなげる」こと。若者にとっては、お店を開くことで、社会に触れるいい機会になる。特に、大人との関わりから社会のマナーを学ぶことができる。大人たちはというと、普段関わることの少ない学生と交流することができ、お互いにメリットがあるものとなっています。


十数人が入ると一杯になるお店だが、時には隙間もないほど混むときもあるそう。

開店当初は、日替り店長をしたいという人が多かったが、2年目から徐々に減少。店長をやってみたいけど、やり方が分からない、うまくできない、といった人たちが多かったようです。山崎さん自身が経験を積み、コツをアドバイスできるようになってくると、再び店の数も増えていったとのことでした。
現在、日替り店を開いている人は学生と社会人で半々、また、「まほロバ」の運営事務は大学生が行っています。店長として、学生と大人が入り混じり、お互いに切磋琢磨して努力しているところを見るのが山崎さんの楽しみです。

「今後の展開はどういう予定ですか?」
と伺うと、こんな答えが!
「(取材日から約2箇月後の)7月からボストンに行きます!ボストンは学生の街であり、学生と社会が密接に関わっている街なんです。そこでラーメンの修行をして、日本に帰ったらラーメン屋を開く予定です。」
「あ、でも3日後にはまた全然違うこと言ってるかもしれません(笑)。」
今やりたいことをすぐにやる、山崎さんの今後に注目です!


取材当日もお客様で満員の店内。若い人たちが集うお店は活気がありました。

学生に一番伝えたいことを尋ねると、
「考えるより先に行動!やってみないと何も始まらない!」とおっしゃっていました。山崎さんのこの一言が学生に「店長を頑張ってみようかな」と思わせるのでしょう。
山崎さんや「まほロバ」に興味が沸いた方は、ぜひ一度お店に足を運んでみてください。

レポーター

河合秀之

同志社大学社会学部2回生の河合秀之です。
大学生になり一人暮らしを始めてから、地域について興味を持ち、上京区を中心に活動しています。
学生が多く住んでいるこの地域で、どうすればより学生と地域、学生と社会が効率よく、密接に関わり合うことができるのか、日々考えています。

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