私には、小学2年の娘がおります。仕事の勤務形態が急遽日中から夜にかわった友人から、未就学児の子どもを午後9時まで預かってくれるところがあるから近くにあるから助かった、という話を聞き、一体どんなところだろう気になっており、取材させていただくことができました。
そこは公益社団法人京都市シルバー人材センターの一時預かり保育、その名も「ばぁばサービス」。アットホームな一時あずかり保育をベテランのばぁばたちがしてくれるというのです。
シルバー人材センターとは、国及び地方自治体の援助を受けて設立された公益的な団体で、60歳以上の多彩な技術、豊富な知識・経験を持った高齢者の方々が会員として登録されています。
高齢者にふさわしい仕事を一般家庭、企業、官公庁から請負または委任により引き受け、それぞれに合った仕事を会員に提供することで生きがいの充実、福祉の増進を図り、活力ある地域社会づくりに貢献できることをめざして活動されています。
お仕事をする意欲を持つ京都市内にお住いの60歳以上で、センターの理念及び趣旨に賛同される方であれば、どなたでも入会できます。昭和61年に設立され、現在5000人以上の会員数がいらっしゃいます。男女比は6:4で男性の方が多いのですが、私が伺った堀川今出川事務所が取り組まれている「福祉・家事援助サービス及び子育て支援」は100%女性とのこと。
ちなみに、京都市シルバー人材センターは中京区に本部、伏見区に東部支部、北区に北部支部がありますが、ここ堀川今出川事務所は、平成28年2月に上京保健センターの後に移転されました。それもあり、ばぁばサービスピノキオの中は明るくて気持ちよかったです。
私が伺った日は、9月中旬の平日。その日はゆったりしておりましたが、時期によって混み具合は違うそうです。定員10名で午前8時から午後9時までの保育が可能です。生後6か月から9歳(小学3年生)までが対象です。
中は絵本やおもちゃ、子どもたちが描いた絵や塗り絵などが飾られてありました。自然光もたくさんはいり、外からは気づかなかった優しい世界が広がっていました。
急な用事で預かり先がないとき、疲れたとき、病気やけがをしたとき、美術館や映画館へ行きたいときなど、そのほかの理由でも利用することができます。さらに、送迎サービスや在宅保育サービスもあります。
子育て世代それぞれに、家庭環境やお仕事の状況など様々な理由で、子どもを預かってほしいことがあると思います。
ばぁばたちの知識・経験・技能に助けてもらいながら、上手にお付き合いができるといいと思います。
高齢者の知識・経験・技能の宝庫であるシルバー人材センターへの登録も随時受付されていらっしゃいます。堀川今出川事務所以外の場所では毎週金曜日に「入会説明会」が開催されています。
60歳以上の人材が上手に活用され、困っている方のサポートを、負担少なく実現できる仕組みにとても興味を持ちました。
京都市シルバー人材センター HP:http://www.kyoto-silver.or.jp/
岡元麻有
どのような仕組みで取り組まれているのか、気になっていたシルバー人材センターさんをレポートさせていただきありがとうございました。働き方が変わる今、登録される方も、利用する方もともによいバランスで増え、笑顔あふれる社会になればうれしいです。また、シルバー人材センターの方もぜひカミングのレポーターさんにもなってくれたらうれしいです。