一松町防災避難訓練 2016.11.27

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この度、「一松町新聞」をはじめ、町内主体で様々な取組をしている「一松町」の防災避難訓練について、取材をさせて頂きました。
上京区一松町は、京都御所の西側、一条室町を5mほど西に進むと見えてくる縦筋の路地町にあります。「一松町」の由来は、一条殿があったところから南北の道を一条殿辻󠄀子と言い、新町に抜ける小道が松並辻󠄀子であったことからきています。一松町の建築協定は、建築物の高さを12m以下とし、工場や店舗を始め、パチンコ屋や共同住宅等の遊戯施設が建てられないように定められ、京都市の新景観政策より厳しい制限が盛り込まれています。

一松町を歩いていると、「次回 火の用心まわり」という札を見つけました。これは、町内の方が、毎月第一土曜日に町内を回って防火防災を呼び掛けるためのものです。その他にも、老若男女が楽しく過ごせるおばんざい教室やヨガ教室等を開いており、お話を伺う中で、一松町の温かさを強く感じました。

今回、一松町は、新たに愛壽会同仁病院と相互支援協定を締結し、2016年11月27日に実施した「一松町防災避難訓練」には、町内17世帯30名が参加し、当病院とも連携をしました。訓練内容は、天理教会に集合し、救命訓練や消火器使用訓練等を実施した後、愛壽会同仁病院に避難するというものです。


災害時、被害を軽減するため私たちにできることは、自助(自分自身を守ること)と共助(地域住民が連携し、協力しあって被害を最小限に抑えること)です。避難訓練の中で、愛壽会同仁病院から2台車椅子を借りる他、近所の方が助け合っている姿が見られました。一松町は、日頃から「単身者は家のどこで寝ているのか」、「災害時、高齢者の安否は誰が行うか」等の情報を共有しているだけでなく、自主防災機材を町内に設置しています。備えあれば患いなし。今回の訓練により、一松町の防災意識がより一層高まったように感じました。

一松町の取材を終え、町内主体で積極的に様々な活動をなされていることを改めて実感するとともに、人と人との繋がりが本当に大切だなと思いました。日頃から、町内で交流する機会があることにより、今の一松町らしさが生み出されたのだと感じました。私も地元に帰った時には、積極的に地域の行事に参加したいと思います。

参考レポート
自分の暮らすとこは自分らで守る〜文化講座を開き、出版活動をした町内会・一松町〜
http://kamigyo.net/tokushu/hohmonki/post-76.html

一松町についてのお問合せ:大西さん(携帯電話番号:090-2118-1452)までどうぞ

レポーター

鍋坂由稀

同志社大学商学部2回生
大学入学後、先輩の紹介により地域防災サークル同志社FASTと消防団に所属することを決意。両活動を通して、様々な職種・年齢層の方との出会いが多くあり、「防災」と「京都」に魅了される毎日。同志社FAST、消防団ともにメンバー募集中です。私たちと一緒に活動しませんか?興味のある方、ご連絡お待ちしております。

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